就職活動がうまくいかず、既卒で無職の状態が続いていると、日に日に焦りが増して当然です。なかには、「このままずっと就職できなかったらどうしよう…」という不安な気持ちでいっぱいになる人もいるでしょう。では、そうした状況からいち早く脱出するためには何が必要なのでしょうか?
既卒・無職からでも正社員になれる!
まず確認してほしいのは、「既卒・無職からでも正社員になることは十分可能」ということです。特に昨今は、少子高齢化に伴い多くの業界において万年人手不足状態であるため、とりわけ若い人材は歓迎されます。
ただし、なかには大卒などの資格が必要な仕事もあるので、まずは応募条件をチェックしたうえで、自分に向いている仕事なのか、やりがいは感じられそうかなどを考えてみるといいでしょう。
卒業から1年以内なら既卒・無職でも何の問題もない
また、既卒・無職である時点で他の面接応募者より不利になるかというと、そうとは限らないということも覚えておきましょう。第一に、卒業から1年以上であれば、採用側からも突っ込まれることがほとんどありません。
ただし、1年以上経っている場合は空白期間について質問される可能性があるので、「資格取得に励んでいた」「まずはアルバイトで経験を重ねていた」などの説明を用意しておけるといいでしょう。
既卒で無職から正社員までのステップは?
続いては、既卒・無職から正社員になるまでのステップをみていきましょう。
Step1. 新卒時に就職できなかった原因を分析
「既卒・無職」ということはすなわち、高校卒業後すぐに就職していないということ。その原因は人さまざまで、どこにも採用されずに諦めてしまったという人もいれば、なかには、病気や家族の介護などの事情があったという人もいるでしょう。
いずれにしろ、事情を知らない企業側にとっては既卒・無職の理由は気になるところ。そのため、新卒時に就職できなかった(しなかった)理由をきちんと自分の言葉で説明できるよう練習しておくといいでしょう。
Step2. いつまでに就職するかの期限を決める
「そのうちどこかに採用されるだろう」というスタンスでは、いつまでたっても就職できない可能性が高いといえます。せっかく採用通知をもらっても、「もう一社受けてから決めてもいいかな…」を繰り返していたらラチがあかないうえ、既卒で無職の期間が長くなると採用されにくくなります。
Step3. 就職活動をスタートする
期限を決めたらいざ就職活動スタート。求人サイトや転職支援サービスなどを活用して、興味のある仕事先、自分を活かせそうな仕事先に応募します。
Step4. 面接を受ける
面接時には、Step1で考えたことをしっかりと伝えられるよう準備していくことが大切です。面接時に緊張してうまく伝える自信がないなら、履歴書の志望動機欄にも盛り込むようにするといいでしょう。
ただし、相手にネガティブな印象を与えないよう気をつける必要があります。
Step5. 不合格だった場合、可能なら先方に理由を確認
残念ながら不合格だった場合、可能であれば先方に理由を聞きましょう。理由がわかれば、同じ失敗を繰り返さないよう、次の面接に活かすことができるからです。
Step6. 不合格の理由を踏まえて対策を練る
不合格となった理由を踏まえて対策を練り、次の面接に挑みます。もちろん、2社以上続けて不合格となることはあり得ます。とはいえ、不合格が続くことは珍しいことではないので、気落ちする必要はありません。前向きな気持ちを保って、Step4→Step6を重ねていきましょう。
既卒で無職で採用されやすくなるためのコツは?
続いては、既卒・無職でも採用されやすくなるコツを解説していきます。
仕事に活かせる経験をアピール
アルバイトであっても、「月間●万円の売上を記録した」「バイトリーダーを任されていた」などの成功体験があれば、面接でも評価されやすいでしょう。
適職診断を活用して向いている職業を知る
自分に向いている仕事がわからないという人は意外に多いもの。しかし、適職がわからなければ、いざ入社した後に、やりがいを感じられなかったり与えられた仕事をこなせなかったりして、結局はすぐ辞めてしまうということになりかねません。適職診断を通して自分を客観的に知ることで、面接時にも、自分がどんなふうに会社の役に立てるかを言葉にして伝えやすくなります。
就職活動に行き詰まったら転職支援サービスを利用
ひとりで転職活動を続けていると、途中でイヤになって投げ出したくなるなど、行き詰ってしまうこともしばしば。転職支援サービスなどを利用すれば、的確なアドバイスをもらえることなどから、転職活動のモチベーションを保つことができます。
このサービスは、給料をもらいながら営業や人事、エンジニアなどの知識を実践的に学び、プログラム修了後は得たスキルと共にセカンドキャリアのサポートまでしてくれます。就職で必須の自己分析、面接対策、履歴書の作成まで全て一貫して支援しているので、「1人での就職は不安」「高卒でも大卒に負けないくらい正社員で活躍したい」という方は気軽に相談してみてください。
採用する側は既卒で無職の人に何を求めている?
続いては、採用する側の目線に立ちながら、採用されやすくなるためのコツを考えていきましょう。厚生労働省の発表によると、フリーターを正社員として採用してきた企業が、採用時に重視したことのベスト3は以下の通り。
- 1位:職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神(68.7%)
- 2位:マナー・社会常識(59.8%)
- 3位:コミュニケーション能力(52.5%)
参照:平成30年若年者雇用実態調査結果の概況(3)フリーターを正社員として採用する際に重視した点
既卒で無職でも採用されやすい職種は?
続いて、既卒・無職でも採用されやすい職種について考えていきましょう。
営業職
営業職は未経験者歓迎である場合が多いうえ、他の業種に比べて求人数が多いのが特徴です。しかし、そのぶん採用されやすいかというとそうとは限らず、会社の製品やサービスを顧客に提案するのが主な仕事となるため、コミュニケーション能力に長けているか、もしくは相手の話にしっかりと耳を傾け、ニーズを把握する能力が優れている人などが有利となります。
参考:営業の仕事内容とは?未経験から営業になるためのスキルや知識を解説
システムエンジニア
IT、web業界は慢性的に人手不足であるため、既卒・無職でも採用されやすいといえます。ただし、ITスキルが低いとさすがに採用に響くので、独学であっても最低限の知識は身に着けておくことと、向上心があることを伝えることが大切です。
参考:ITエンジニアとは?活躍するために求められる能力や将来性を解説
プログラマー
webサイトを作ったりアプリを開発したりするのが好きなら、プログラマーに向いています。未経験でも採用されやすいうえ、スキルが高ければ高収入も狙いやすくなります。
参考:高卒でIT企業に就職する際の課題と対策 | IT企業に入社後のキャリアも徹底解説
施工管理職
建築現場などの工事全般を管理する施工管理職は、教育環境が整っていることが多いため、未経験でも挑戦しやすいでしょう。
技術職
小さいころからものづくりが好きなら、技術職が向いていると言えます。ただし、「自分の好きなように作りたい」という場合は、技術職よりアーティスト向き。設計通り、指示通り、もしくはそれ以上のものに仕上げることが得意なら、技術職に適性があると言えます。
美容業界の専門職
美容師などは免許がいるため、すぐに正社員採用は難しいですが、たとえばエステティシャンやネイリストなどは、未経験でも働きながら知識やスキルを身に着けることができます。
参考:高卒でも化粧品会社への就職は可能?美容部員へのなり方を紹介
既卒で無職でも選択肢はある
既卒・無職でも採用されやすい職種の数からもわかる通り、既卒・無職だから少ない選択肢から就職先を選ばないといけないということはありません。「採用されやすさ」と「自分の興味」の両方を考えながら、ベストな就職先を選んでくださいね。
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